[ubiquity]
少年は、ロボットの少女に恋をした。そこから始まる物語・・・
下の前後編に分けた中編小説は、有名なゲーム、「To
Heart」のキャラと舞台を利用したものです。 ですが、「ファンフィクション」ではありません。なぜなら、私はこのゲームを好きではないからです。特に、この小説のヒ
ロインである
「マルチ」のシナリオはゲームのプレイ中不愉快でたまらず、途中でプレイを止めてしまいました。「じゃ、なんでおまえは嫌いなゲームの二
次創作なんかするんだよ」と言われそうですが、これは「たまたまだった」としか言いようがありません。ろくにプレイもせず、嫌悪に近い感
情を抱いていたがゆえに、キャラの性格を含むゲームの設定をかなり作為的に改変しています。ですから、この小説とゲームとはまったく別物
だと考えてください。
警告しておきます。このゲームのファン、とくに「マルチ」というキャラのファンのかたは読まない方がいいでしょう。
さて、題名ですが、これは「偏在性」という意味です。宗教用語ですが、この小説自身に宗教色はあまりありません。この小説の中ではある
ものを指す固有名詞にしておりますが、皮肉な効果も計算しておりました。
話は変わりますが、この小説は、仕事の都合でまとまった時間がとれず、やむなく初代WindowsCEマシンの「モバイルギア
CS11」の豆粒のようなキーボードで書きました。いや、書き終えるまで非常につらかったです(苦笑)。小説も暗い展開だし。
「ファンに読むなと書いてある二次創作」が、いったいどれだけのどれだけの読者に楽しんでいただけるかは謎ですが、でも作品としての出来
は結構気に入ってるのでここに掲載します。よければ読んでください。
[ubiquity] (前編) ■
[ubiquity] (後編) ■